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2011年7月4日月曜日

(5)本人がチェックする・・・認知症になりやすい生活習慣チェック

自己(本人)診断のチェックポイント

 日常、よく、時たまでもしていることに○をつけてみよう。

 ?自分で電話番号を調べて、電話をかけている
 ?リーダーとして、何かの行事の企画や運営をしている
 ?何かの会の世話役や会計係りを勤めている
 ?ひとりでバスや電車を利用して、あるいは車を運転して出かけている
 ?見知らぬ場所へひとりで計画をたてて旅行をしている
 ?薬を決った分量を決った時間に飲んでいる
 ?家賃や公共料金の支払い、家計のやりくりなど家計の管理をしている
 ?日用品の買い物をしている
 ?請求書の支払いをしている
 ?銀行預金(郵便貯金)の出し入れが自分でしている
 ?年金や税金の申告書をひとりで作成している
 ?自分で食事の用意をしている
 ?自分で掃除をしている
 ?洗濯物や・食器の整理をしている
 ?手紙や文章を書いている

あなたが日ごろできていること、していることはいくつありましたか?
年齢と得点の図は次のとおりです。
















質問の項目で「していない」ことは、やってみるように心がけましょう。

※この自己診断は、身体的な障がいや視力・聴力の障がい、気分の障がいなどがある場合は、正確に判定できない場合があります。この診断の判定は予測される生活習慣(態度)で、医学診断に変わるものではありません。認知症の診断は専門医療機関での受診が必要です。

私たちのこの事業の対象とする人たち

私たちがこの事業でするのは、配偶者や親の認知症を危惧するご家族ではなく、認知症になりたくない、ならずに元気で生きがいのある生き方をしたいと考えているご本人なのです。

これをマトリクス(4象限)にすると、
(1)図の「左上」 本人は健康で「認知症」を全く気にしていない。
この人たちは、生きがいを感じる好きな活動に積極的に取り組んむことをお勧めする。

(2)図の「左下」 認知症の疑いがあったり、認知症なんだけど、本人が全く気づいていない。
この人たちは、周囲が本人に指摘することなく、区の相談窓口で相談することを勧める。専門医により、本人の症状にあわせらリハビリに取り組む必要がある。
 ポイント:簡易自己診断や認知度検査などでの早期発見が鍵である。

(3)図の「右上」と「右下」 本人が「認知症を気にしていたり、認知症になりたくないと」と考えている。
・ 先ずは比較的簡単な認知度検査を受けてみる。
   ・   「右下」(認知度がかなり進んでいる)と診断されたら、「専門の検査」を受診することを家族と一緒にとりくむことをお勧めしたい。今日は、症状を遅らせる薬もあるし、専門的なリハビリテーションプログラムがある。

   私たちが、この事業でする対象者は、  点線の枠内の人たちです。「認知症予防」に効果的とされている生活習慣を身につけ、トレーニングや、社会との関わりを増やしていけば、「健康で生きがいのある生き方」を手に入れることができる。

6月21日、第2回目の講座開催

6月21日(火)14時~15時45分 荏原第五区民集会所で、第2回目が開催された。
24人の申込者のうち、19名の参加があった。
男性は、前回が2名で、今回は5名であった。
今回の結果説明会は7月5日に開催される。

この講座の特長は、ファイブコグ検査であるのだが、検査をすることが目的なのではない。このような講座に自身で申し込みをされることが健康である証しである。その健康を維持しながら、認知症にならない生活習慣を習慣化するために、仲間で高めあっていくことがポイントである。
9月の末から10月、11月にかけて、脳を鍛える3つのプログラムを準備している。このプログラムは計算ドリルでも、レクリエーションでも、療法でもいないまったく新しいプログラムで、画期的で効果的と評判である。

6月10日、第1回の認知症を予防する講座開催

6月10日(金)10時から11時45分 荏原健康保健センターで開催されました。NPOシービー・シナガワが運営する始めての講座でした。申込者27名のうち、21名の区民の参加がありました。
講座のスケジュールは次の通り
10:00~オリエンテーション
10:05~認知症についての予備知識
10:40~ファイブコグ検査(注1)
11:45 終了

ファイブコグ検査は、東京都老人総合研究所と筑波大学臨床医学系精神医学によって開発された、一般高齢者用の集団指揮認知機能検査です。この検査は年齢、性別、教育年数によって基準化されている。検査は「記憶」「注意」「言語」「視空間認知」「思考」の5つの認知領域と手先の運動機能から構成されている。検査はDVDを用いて進められ、結果は開発されたソフトに入力すると自動的に年齢、性別、教育年数を調整した偏差値が算出される。すでにいくつもの研究フィールドで使用され、信頼性と妥当性が確認されている。
というと、かなり堅苦しそうな検査だが、実際はなごやかに進められた。この結果は6月24日に同時刻に受講者に手渡され、それぞれの項目の説明がある。